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軽症からの恐ろしさ:コロナ後遺症を甘くみてはならない

 

蔓延防止措置を継続する理由

 

 以前にも述べましたが、ワクチンに加えてファイザーの経口薬(飲み薬)が、現行の対策(蔓延防止措置)を緩める手段になります。

※オミクロン株について:ファイザーの飲み薬がポイントになりそう

 

 モデルナ製ワクチンと3回目摂取に伴う副反応への国民の抵抗感が強いことが背景にあります。仮にワクチンの場合と同様にファイザーブランドの経口薬が入手困難となれば、シオノギ製の国産経口薬の開発・提供スピードが極めて重要になります。

 

2022年2月11日 日本経済新聞 ファイザー社のパクスロビドが日本においても「特例承認」されるも、すでに国際的な争奪戦になっています。

 

 たしかに、蔓延防止措置によって感染者を抑制できるかどうか疑念もあります。この点は、おそらく政策責任者も承知のことです。

 しかしながら、政治的に可能な術として採用されています。対応策の<兆し>が見えてくるまでは、直接的には「財産」よりも「生命」への脅威を、政治は優先します。この順序の逆転は、政治の側の自殺行為に他ならないからです。

 

 政治家はコメンテーターや評論家とは異なります。今回の場合、蔓延防止措置をしなかった場合に生じうるマイナスの結果責任について、その統制と回避が困難です。

 

 おそらくコロナ後遺症の問題があるからです。

 

 

後遺症に悩む比率は女性に多い(国立医療研究センターのアンケートより)。

 

 

 ※重症化しなければ問題ない? コロナ後遺症の問題

 

 後遺症については不明な点が多く、インフルエンザ等との認識の違いになっています。コロナが軽症だとしても後遺症が長引く場合があるとすれば、措置をしなかった場合の責任追及の輪は増幅するでしょう。

 

 それゆえ、経済停滞による雇用の喪失が間接的に「生命」を奪うという批判への応答(①学術研究やビジネス往来を中心とした入国緩和②金融システムに関する誤ったメッセージの回避③インフルエンザとの比較検討による出口戦略の検討など)を行いつつ、経済活動が活発化していく4月までにワクチン接種と経口薬を梃子(てこ)にして経済社会活動への目途をつける戦略が採用されます。

 

 さらに、公平性担保の観点から飲食店への時短協力金の適正確保をすすめていく必要がありますが、今のところ関連情報はありません。

 

 

後遺症の実態と亜鉛を用いた治療法

 

 共同通信発信で記者による後遺症の体験記が掲載されました。比喩表現や個人的な屈辱感に満ちた実にリアルな記事です。読み応えがあります。一度、目を通すことをおすすめしたいです。

※「軽症で回復したはずだった」コロナ後遺症の深刻な実態 1年以上苦しみ、今なお治らない記者の記録

※柳美里さんが経験した新型コロナの“痛み”

 

 まさにコロナ軽症からの後遺症の重篤化というパターンです。

 記者は33才女性ということです。感染した1月時点ではワクチン接種をしていなかった可能性がありますが、コロナ症状自体は軽症として扱われたというのです。

 

 注目したいのは、コロナ後遺症患者の多くが重度の慢性上咽頭炎(まんせいじょういんとうえん)になるという指摘です。ウィルス感染により鼻と喉の境で炎症を起こして慢性化すると、うっ血状態になり、脳機能が低下して自律神経がおかしくなります。

 

 この上咽頭炎に対する治療法に亜鉛が重要な役割を果たします。炎症部分を塩化亜鉛溶液をつけた綿棒などで擦過(さっか)するのです。要は直接塗り付けます。

 

 この頃の自分は暗いトンネルの中にいるようだったが、7月末ごろから徐々に改善した。役に立ったとみられるのは「慢性上咽頭炎」の治療だ。

 

 塩化亜鉛にはタンパク質を変性させて組織や血管を収縮させる作用があります。炎症を起こしている(赤くはれている)組織に塗ることで炎症を抑えられます。もっとも、このEATという方法(上咽頭擦過療法)には「後頭部を鈍器で殴られるよう」な激痛を伴います。記者の方は、改善したい一心で塗炭の苦しみを70回も味わったそうです。

 

 この治療法は、「亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」という効果記載に関連していると思われます。

 

 オミクロン型の登場によって、誰もが感染してもおかしくない情勢になりました。仮に回復しても、今度は後遺症の方で重篤化するリスクは存在します。想像を超える痛みを伴う擦過治療を受けることにならないよう、良質な亜鉛を自らの身体内部に保持しておいて損はなさそうです。

 

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