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牡蠣とセックス:子どもを授かるのに亜鉛は必要なの?

牡蠣と性的なもの

 

牡蠣は昔から性的なイメージで語られてきた歴史があります。単に古典的な思い込みというわけではなく、どうやら根拠があるのです。

 

性的な力は、生殖器の形に似ている食べ物から得られると信じられていたため、生牡蠣が女性の生殖器の外陰部に結び付けられたのはわかりやすいことです。加熱されていない艶のある乳白色の形姿、なめらかでやわらかい食感は、他のどのような食べ物よりもエロティックな想像をかきたてます。牡蠣殻をナイフで開けて、かき肉を探し当てる関連する行為そのものすら、刺激的とみられるのです。

 

牡蠣に性的なイメージを結合させた具体的な事例です。

 

・ギリシア神話において、牡蠣を含む二枚貝は神々とセックスに結び付けれられていた。アフロディテ(ビーナス)は二枚貝の上において誕生するモチーフはよく使われています。

 

 

 

 

・ローマ詩人からシェークスピアまで、牡蠣は倫理観の低い女性の隠喩として描いている。牡蠣売りの女性!

・西洋絵画において牡蠣を素材として登場させることで、愛、官能的な喜びや期待や誘惑を示唆した。

 

・歴史的なプレイボーイであるカサノヴァは朝食に牡蠣を50個食べたといわれ、牡蠣を「生命力と愛への刺激」と呼んだ。

 

・ヴォルテールやルソーなどの啓蒙思想家は、性的エネルギーの増加は創造的思考の助けになると考え、フランス革命家たちは牡蠣を食べて自らを鼓舞したという。

 

・売春宿とオイスターハウスはいつも隣接していた。あるいは、成年向け雑誌プレイボーイの創刊者であるヒュー・ヘフナーが開店したクラブは、オイスターバーに挟まれ、その向かいにもオイスターバーがあったのは偶然ではない。

 

 

『牡蠣の歴史』原書房 参照

 

 

媚薬、精力剤としての根拠

 

これらのイメージに根拠があるのでしょうか。

 

 

テストステロン、エストロゲンなどのホルモンの増加

 

2005年3月にアメリカとイタリアの共同研究チームが、牡蠣には性的エネルギーを増加させる効果を発表したことから、牡蠣に媚薬の働きがあるという伝承が科学的にサポートされました。

https://consumer.healthday.com/sexual-health-information-32/aphrodisiacs-34/oysters-may-be-an-aphrodisiac-after-all-524559.html

 

特殊な装置を用いた分析により、牡蠣から特殊なアミノ酸が検出され、このアミノ酸をラットに注射すると性的エネルギーを高めるテストテトロン(オスに対して)、エストロゲン(メスに対して)の増加がみられたのです。

 

 

妊活時に必要な亜鉛:健康な精子と卵子ができない!

 

牡蠣は食品として突出した亜鉛含有量を誇ります。男性は射精するときに1~3㎎も亜鉛を排出してしまうのですが、亜鉛は酵素や男性ホルモンに働きかけ、精子を増産する役割があります。

 

 

増産のみならず、亜鉛は精子の「質」をあげる働きがあります。分泌物のバランスがとれた精液の乳白色で適度な粘度があります。逆に、黄色っぽいものや、サラサラしすぎている精子は要注意です。

 

亜鉛は、男性では前立腺や性腺に高濃度に含まれていて、性ホルモンや精子の生成などに深く関係していると考えられています。つまり、亜鉛が欠乏すると男性の性的機能が低下する可能性があります。牡蠣に含まれる亜鉛がセックスミネラルと言われる所以です。

 

女性にとっても生殖器の成長と健康維持に亜鉛はかかせない微量ミネラルです。

具体的には卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモンなど女性にとって大切なホルモンの形成に亜鉛は関与しています。起点に亜鉛がなければ、これらのホルモンが活動できず生殖器の健全性が担保されません。正常な卵子さえ作ることができないのです。

 

 

 

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