春の牡蠣は、旨味成分が多い！

 

生かきの出荷時期は短いです。数年前までは9月～2月ごろで、温かくなる春には徐々に出荷数量が落ちてきます。牡蠣は鍋商材であるという認識があり、寒いときに売れるという先入観があります。そして、ひな祭り前後にはより二枚貝らしいアサリやハマグリの販促に売場構成もとって変わられてしまいます。

 

ただ、これまでは冷凍加工原料扱いされていた春の牡蠣ですが実は一番旨いのです。旨味の源であるアミノ酸総量やグリコーゲンにおいて、2月～4月の牡蠣は9月の牡蠣に比べて2倍から3倍含まれているという研究結果があります。

 

※｢春牡蠣は絶対に旨い！｣と呟く男たちが出会ったら…? 運命が動き始めた日､の巻

 

 

首都圏の量販店においてもspring　oyster 春牡蠣として積極的に並べると、飛ぶように生で売れていくという事象に皆様が気が付きはじめています。特にステーキやソテーで使うような粒の大きい商品が人気とのことです！

 

 

実は、地球温暖化の影響であるのか、近年において9月～11月まで十分に牡蠣が成長せず、お客様を満足させることができない状態が続いています。牡蠣の日は11月23日に日本記念日協会によって設定されています。しかしながら環境の変化や牡蠣の効能などをふまえると、むしろバレンタイン前後などに変更したほうがよいのではないかと思えるくらいです。

※１１月２３日は「牡蠣の日」だが・・・。年明け以降にしたほうがよいのでは？

※牡蠣とセックス：子どもを授かるのに亜鉛は必要なの？

 

 

春牡蠣のもっとも美味しい食べ方は？

 

では、旨味の強い春の牡蠣ですが、どのように食べればよいのでしょうか。家庭における簡便さということでは、ステーキ（ソテー）が断然おすすめです。

 

 

 

その際、注意すべきは３点のみです。

 

第一に、大きな粒の牡蠣を選んでください。ここで悩まないことがおすすめです。外食をすることを思えば、たいした違いではないです。

 

第二に、塩水洗いをしてから水気をしっかりふきとってください。キッチンペーパーなどをケチらないことがポイントです。

 

第三に、片栗粉や小麦粉をふってからソテーしてください。旨味を閉じ込めるためです。その場合、フライパンの中でやるのではなく、素人は事前にふっておくほうが均等につきます。

 

あとはどのようにやっても美味く仕上がります。3月からの牡蠣の楽しみ方として、ぜひやってみてください。