4月29日昭和の日は くじらを食べて「昭和」を懐かしむ
昭和の時代を象徴する鯨肉
人は思い出の中で生きています。
昭和天皇の誕生日であった4月29日「昭和の日」を機会に、戦争と高度成長で国の姿を一変させた、あの時代を振り返ってはいかかでしょうか。
鯨を食べなければなれない明確な理由は、昆虫色や代替肉に関する技術革新によって徐々に失われていくかもしれません。ただ、食の選択肢として鯨肉があってもよいのです。
また、鯨肉には生食において利点があり、皮や畝須など部位により独特の味わいもあります。なにより料理方法よって見違える食材です。
↑サエズリ(舌)のピリ辛ネギ和え、赤肉のカルパッチョ @経堂 魚ケン
あらゆる文化や行動の歴史性や作為性を前提とし、鯨食文化もそうした性質を逃れません。それでも他人に危害を加えない限り彼/彼女の行動様式は制限されるべきではないです。
昭和の日本人は鯨肉に救われました。第二次世界大戦後の食糧難の時代に、占領統治下のトップであったマッカーサー元帥のすすめもあり、南極海への大規模な捕鯨が行われ、重要なたんぱく源として鯨肉が位置づけられました。往時において23万トンの鯨肉供給があったと言います。
大量安定供給が必要な学校給食において「鯨の竜田揚げ」が人気メニューであったのは、そういう時代の背景がありました。さらに鯨肉は高たんぱく低カロリーで、働く人の身体作りをするのに絶好の食材でした。
さらに当時は知られていませんでしたが、赤肉には抗酸化作用が認められるイミダペプチドが(バレニンとして)豊富に含有されています。厳しかった肉体労働によって蓄積した疲労の軽減という効果をもたらしていた可能性があります。
※60代以上に聞いた好きな給食ランキングTOP5! 3位はクジラの竜田揚げ、1位は?
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