花粉症と亜鉛の効果:アレルギーに効く栄養と食べもの【亜鉛サプリ関連:随時更新まとめ記事】
コロナ対策の習慣が花粉症にも効果あり!?
コロナ対策の蔓延防止措置も解除され、ようやく暖かな春がやってきました。
ところが、この一年で一番すがすがしい季節に、くしゃみや鼻水やだるさ、頭痛で苦しんでいる方が増えています。花粉によるアレルギー反応です。体の免疫反応が、花粉に過剰に反応して花粉症の症状がでるのです。
特に本日(2022年3月25日)などは花粉の飛散が非常に多いという予想がされています。
コロナ禍で定着した自宅でのリモートワーク、外出時のマスクの着用、手洗い、うがい、洗顔といった行為が、花粉症に対しても有効です。マスクは花粉の吸引を大幅に減らすことができるので、現在の習慣を続けることが結果的に花粉症の予防にも繋がります。
花粉症に効く可能性がある栄養成分
では、花粉によって乱される免疫系を維持するために必要な栄養素は何でしょうか。
免疫機能を正常化するかどうか、鼻や目の粘膜部分を強化するかどうかがポイントになります。
ビタミンA
ビタミンAは肝臓に貯蔵され、視力の維持や皮膚粘膜の健康維持、成長の促進などの効果があります。花粉症との関係ではもっとも直接的に関係する栄養素です。レバー、乳製品、うなぎ、ぎんだら、バター、にんじんなどに多く含まれます。※厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』ビタミンA
もっとも、動物性を含むバランスの良い食生活をしていれば、現代日本においては不足が問題になる可能性は少ないです。脂溶性ビタミンであるビタミンAはレチノールとして体内に吸収されます。このレチノールの過剰摂取は頭痛などに繋がることもあるので、留意する必要があります。
ビタミンD
日常的に日光を浴びているサーファーには、花粉症が少ないと言われています。人間は日光を浴びることで体内でビタミンDを生成することができます。紫外線が皮膚にあるプロビタミンにあたると、ビタミンDが生成できるのです。
ビタミンDには、カルシウムの腸からの吸収を高めて骨を強くする作用が認知されています。加えて、免疫機能を調整する働きもあるのです。
※参考サイト:ビタミンDで免疫力アップ!その働きやおすすめの摂り方とは
ビタミンDは、日光にさらされる時間や地域によって必要な摂取量もかわってきます。ただ、外出が少ない生活をしていたり、魚やきのこ類を食べる習慣がない人は、不足しがちになる傾向があります。なおクロレラはビタミンDが摂れる数少ない植物性の食材となっています。
ビタミンE
「ビタミンEは、抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です」(栄養機能表示の記載文言)。
活性酸素が体内に増えると、過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪といった体内の脂質が活性酸素で酸化されたもの)が生まれ、細胞を傷つけて皮膚のバリア機能を損ねることになります。ビタミンCと共に過酸化脂質の還元に作用します。
ビタミンEは「若返りのビタミン」と言われ、オリーブオイルやポテトチップス、アーモンドなどのナッツ類、かぼちゃなどによって摂取できます。ただし、通常の食生活を営む中で、欠乏症や過剰症が問題となることはあまりありません。
ビタミンB₆
「ビタミンB₆は、たんぱく質からのエネルギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です」(栄養機能表示の記載文言)。ビタミンB₆は、アミノ酸分解をする酵素を補完する補酵素です。
まぐろ、鳥肉、バナナなどに多く含有しており、一般的にとりやすい栄養素といえます。
ビタミンC
ビタミンCは、免疫細胞が分泌するヒスタミンの働きを和らげ、アレルギー症状の緩和に役立ちます。またコラーゲン合成を促進し、皮膚や粘膜の健康を維持する効果があります。同時に、亜鉛の吸収を効率化する役割があります。
活性酸素を抑える抗酸化作用の点からもビタミンCは重要です。過酸化脂質を除去したビタミンEをあらためて還元して復活させる機能があります。「ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です」(栄養機能表示の記載文言)。
ビタミンB群と同様に水溶性であり、過剰摂取の心配は少なく積極的に摂っておくべきビタミンです。しかしながら、日本人の摂取量は必要量を満たしていないのが現状です。
なお、赤ワインなどに含まれるポリフェノールやコエンザイムQ10などにも抗酸化作用があります。
亜鉛
亜鉛は、花粉症などのアレルギーの観点からの注目されています。亜鉛は<触媒>として300以上の酵素に働きかける重要な微量ミネラルです。免疫細胞である白血球に含まれており「直接的に」免疫の作用を高めます。また、粘膜の健康を守るビタミンAの利用効果(輸送や変換)を高めることで花粉やウィルスの侵入を抑制して「間接的」にも免疫を助けています。
お酒を大量に飲む人の場合は、アルコール分解に亜鉛を消費するため亜鉛不足に陥るおそれがあります。当然、花粉症になるリスクも高まります。会食の機会が増えつつあることから、特に注意が必要です。
残念ながら日本人において亜鉛は不足しています。牡蠣など亜鉛リッチな食材が特定化されている傾向があるため、不足しがちです。
亜鉛サプリなどで必要量を補う場合には、亜鉛量に注意してください。亜鉛の過剰摂取は銅と鉄の吸収を妨げて貧血になる可能性があります。製品によって定められた用量を守るようにしてください。また、以前は様々な商品がありましたが、医薬品レベルの製造工程を担保しているGMP認定工場の製品を選ぶべきでしょう。サプリメントの製造には、一定の大型設備と品質管理の仕組が必要なことから、信頼できる工場名を明記した商品が望ましいと言えます。
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健康機能性に基づく魚食文化の創造再生 | 合同会社イシュメイル
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