交際前の牡蠣小屋デートは、なぜダメなのか?:亜鉛サプリも!?
いきなり牡蠣小屋に・・・
交際前のデートで牡蠣小屋に行ってはいけないらしい。
交際前の「牡蠣小屋デート」はありえない? 旅行や食事めぐる「価値観の違い」が議論を呼ぶワケ
ツイッターなどの否定派のコメントとして・・・
・牡蠣小屋のアウトドアな雰囲気が、屋台みたいで初デートは嫌だ
・職場恋愛の場合、二人同時にお腹が痛くなったらどうするのか
・牡蠣は好き嫌いがあるので、デート内容を事前に確認してほしい
・煙やニオイなどにあわせた服装もあるので事前に配慮がほしい
といったご意見が多いようです。
牡蠣とセクシャリティとの関係ではないか
ただ本当の理由は、牡蠣という食材にまつわるセクシャリティ(性的なもの)に関するイメージではないでしょうか。それを知っている人にとっては「交際前」のデートの心理的障害になる可能性はあります。金銭的な価値観より、性的なものに関わるという意味です。
牡蠣は次の三点においてセクシャルですので、むしろ重要な場面で、牡蠣を提供する飲食店を利用することを提案します。不意打ちで連れ込むのでなく、誘う側から相手側とのコミュニケーションの高まりを確認したほうが無難です。
1.形態においてセクシャルである
牡蠣の殻から剥いた生々しい状態は、女性の外陰部に似ています。
あれこれ書くのが難しいのでシンプルに引用させていただきます。
開けたばかりの殻の中でつやつやと光る生牡蠣を見てほしい。食べてくださいと手招きしているように見えないだろうか。それは何も加工されていないありのままの姿、むきだしの姿だ。その身はなめらかでやわらかい。欲望をそそるようなその姿は、世界中のどの食べ物とも違うエロティックな想像をかき立てる。大きくひらひらした陰唇-その奥に膣がある-をもつ性的魅力たっぷりの女性のように、生牡蠣の外套膜には波打つ灰色がかった縁取りがあり、それが女性の外陰部のような形をした、なめらかな味わい豊かな身をいっそう引き立てる。
キャロライン=テイリー著 『牡蠣の歴史』原書房より引用
2.栄養においてセクシャルである
見た目が似ているからといって、身体の部位に結び付けて想像するのはありがちなことです。ただ牡蠣の場合には栄養価の面からも、セックスと連想する根拠があるから厄介です。牡蠣は亜鉛が食材の中でも突出して含まれていて、その亜鉛は”セックスミネラル”と呼ばれるほど、生殖活動に必要なものだからです。
亜鉛は、男性ホルモンの一種であるテストテスロンを増幅させる働きがあります。テストテスロンは男性らしい体つきや精力を保持するために必要ですが、30歳以降は分泌量が減少し、性欲減退の原因になると言われています。
もともと体内における亜鉛量は男性のほうが女性より多いです。男性は射精するときに1~3㎎も亜鉛を排出してしまうのですが、亜鉛は酵素や男性ホルモンに働きかけ、精子を増産する役割があります。
日本人は全般的に亜鉛不足なのに、亜鉛が摂れる食材は限定されています。妊活の確実性を高める目的で亜鉛サプリを用いている方も多いです。その場合、効果のみならず安心して飲める自然素材由来のものを選ぶ必要があります。
3.歴史においてセクシャルである
形態と栄養への評価から自ずと牡蠣は歴史的にセクシャルな食べ物とされてきました。
例えば、ストア派の哲学者で『自省録』の作者であるローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスの侍医は、性欲の減退を治療するために牡蠣を食べるように勧めました。このような例は枚挙にいとまがありません。
また、絵画のモティーフに牡蠣は頻出しますが、その中でも傑作がヤン・ステーンの「牡蠣を食べる娘」(1658年頃)です。赤のベルベットを着た娘が殻付き牡蠣を剥いています。娘の鑑賞者への眼差しは、食材ではなく鑑賞者を向けられています。これは食事のいざないというより、性的な戯れへの誘惑を暗示しています。
以上よりアベック(フランス語)で牡蠣を食べに行く際には、一定の配慮が必要です。健康のために飲んでいる、いつもの亜鉛サプリも控えておくぐらいが調度良いかもしれません。
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健康機能性に基づく魚食文化の創造再生 | 合同会社イシュメイル
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