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アイスランド捕鯨が2024年に終了?

鯨肉に関してさえ安いニッポン?

 

アサリ偽装に続いて、また気になるニュースが飛び込んできました。

 

※アイスランド、捕鯨を2024年に廃止へ 「経済的メリットない」

 

この記事には2022年と23年には言及がありません。最終となる捕鯨を行う可能性は厳しいとはいえ、かすかな期待をかけたいです。

 

そもそもアイスランドを始め北欧諸国は豊かな国。一人あたりGDPでは日本を大幅に上回っています。「日本に売れる鯨の価格は、捕鯨にかかる苦労の割に安すぎるよね」という評価になるのは致し方ないです。

 

 

アイスランド産ナガス鯨肉の必要性

 

日本としても国内の販売価格を上昇させて輸入再開に繋げようとする業界の動きがありました。

調査捕鯨当時に比べて800トン程度も国産の供給量が減少しているからです(南極海調査捕鯨がなくなった分)。これにより、例えば、塩皮くじら向けの原料供給などが圧倒的に足りていない現状があります。塩皮くじらは、新潟や北海道、八戸といった地域食の「くじら汁」に用いる素材です。

 

 

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kujirajiru_hokkaido.html)

 

 

共同船舶をはじめ、メディアや販売先への営業を通じて価格を押し上げる努力をしてきたのも、輸入のための下地作りという側面が強調されています。

※読売新聞「値ごろな鯨肉」のアテ外れ…再開3年目の商業捕鯨、生産量は4割減

※水産経済新聞 捕鯨母船24年3月竣工/共同船舶

 

 

くじら業界は、需要拡大を逡巡している状況が続いています。国が発行する捕獲枠の拡大には、なおデータ収集と時間が必要といわれています。くじら肉を食べる文化、マーケットの維持のためにも、22年のアイスランド捕鯨があるかどうかは重要なポイントといえます。

 

ヤフコメなどを見ると、価格が高い!という御叱りのコメントがあります。

とはいえ、刺身商材としては既に普通の価格でスーパーに置いてあります。当面はイベントを除いて、これ以上は下げられない情勢です。アフターコロナは、鯨の味わいの真の実力=市場価値を、もう一度見定める重要な時期になりそうです。

 

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