”今のうち”需要で悪酔いする前に:亜鉛のすすめ
気の緩みからアルコール中毒が急増
新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が解除された後の10月、急性アルコール中毒で救急搬送される人が急増していることが数字で明らかになっています。
※久しぶりの飲み会「酒弱くなった」「少ししか飲めず」…関西で救急搬送が急増
コロナ以前と同じ感覚で飲んでしまい、本人が思った以上に悪酔いしている事例が増えているようです。しばらくお酒を飲んでいないことで、肝臓でアルコール分解する酵素(アルコール脱水酵素、アルデヒド脱水酵素)の活動量が落ちている可能性があります。
お酒を分解するメカニズムと亜鉛の役割
まず、アルコールを体内の肝臓で分解するプロセスを確認します。
①アルコール脱水酵素は、アルコールを毒性のあるアセトアルデヒドに分解します。アセトアルデヒドが毒素となり悪酔いの原因となります。
②代謝酵素であるアルデヒド脱水酵素が、このアセトアルデヒドを人体に害のないアセテート(酢酸)にまで分解します。
③アセテート(酢酸)は、血液によって全身を巡ります。そして、水と二酸化炭素に分解され、最終的に汗や尿などとして排出されます。
ところが、この二つの酵素の活性化のためには、亜鉛が不可欠です。亜鉛がなければ酵素は働くことができず、代謝できずにアセトアルデヒドとして体内に残ってしまいます。
最初に産生されたアセトアルデヒドには、吐き気や動悸、頭痛などを引き起こす働きがあり、これが二日酔いの原因となります。お酒をたくさん飲みすぎると、アセトアルデヒドを十分に処理しきれず、アセトアルデヒドの血中濃度が高くなるため、その毒性によって胃痛や胃もたれ、胸やけ、吐き気、動悸、頭痛といった様々な症状として現れるのです。
それゆえ、こうした酵素の活動が低下しているところで、アルコールを大量に摂取することは強いリスクを伴います。”今のうち”とはいえ、まずは体調を考えて適量を楽しむにとどめたいものです。もし、飲むのであれば亜鉛不足ではないかを反省してみたほうが良いです。
ところで、12月半ばになり気温低下とともに水温もぐっと下がっています。亜鉛を豊富に含む食材である牡蠣の身も比例するように大きくなっています。味わいについても牡蠣とお酒の相性は抜群です。悪酔いを防ぐ意味もこめてビールや白ワイン、ウイスキーとのマリアージュを積極的に楽しんで頂きたいです。
また、牡蠣やレバーなどの食材を食する機会がないにも関わらず、飲み会の予定で年末が埋まっている方には、亜鉛サプリメントを適切にご利用いただくことも方法の一つです。
亜鉛サプリの選定基準については次の記事をご参照いただけると幸いです。
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