日本における牡蠣の産地(4):兵庫県【随時更新まとめ記事】
兵庫県は、比較的新しい牡蠣の生産地です。戦後の高度成長と反比例した漁獲高の減少期において、養殖がはじめられました。経営を安定させるために、天候に左右されにくく安定的な牡蠣養殖に有志が着目したのです。
地理的には、かつて飾磨県とされた播磨エリアに集中しています。1980年台に入って主に赤穂市坂越(さこし)、相生、たつの市室津においてマガキ養殖が本格化されました。
これらの湾は、(素麺で有名な揖保乃糸の)揖保川と千種川から豊富な植物プランクトンが流れ込む場所であったことから牡蠣養殖の適地とされたのです。
現在では、他産地と同じように減産傾向にはありながらも、むき身換算での生産数量は約1,400トンから2,200トン前後の生産数量を記録しています。
※むき身換算に生産量についてまとめた参考サイト:広島市水産振興センター
よく都内のレストランにおいても、室津産の生食用牡蠣が供されます。
室津は、古来より天然の良港として栄えた港町でした。奈良時代に行基法師により5つの港が整備され、そのうちの1つとして室津は選定されていました。江戸時代には、参勤交代で西国大名のほとんどが船で室津に上陸してから、陸路江戸へ向かいました。 室津は宿場町として栄えた歴史的背景があるのです。その名を冠した牡蠣はブランド性を獲得しつつあります。
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