2026年「くじらの日」を振り返る|各地の催しに見えた、これからも必要な“くじらの力”
9月4日の「くじらの日」に合わせ、2026年も各地で鯨を知り、味わい、感謝する催しが行われました。記念日の由来は「く(9)じ(4)ら」の語呂合わせ。鯨と日本人の共生を考える日として制定されています。
今年の動きを追うと、鯨は一皿の料理にとどまらず、人と地域、世代、学びを結び直す存在であることが見えてきます。各地の催しを振り返りながら、これからも必要な「くじらの力」について考えます。
長崎――若い世代にも届いた限定ランチ
長崎市役所食堂では、日野商店と共同開発した「鯨のしょうが焼きとひとくちカツ」を9月4日限定で提供しました。用意された130食は午後1時前に完売。報道では、初めてしょうが焼きを味わった若い来店者から、臭みが思ったよりなく、また注文してみたいという趣旨の声も紹介されました。
食文化の継承には、知識だけでなく「まず食べてみる」入口が欠かせません。なじみのあるしょうが焼きやひとくちカツに仕立てた工夫は、伝統を現代の食卓へ近づける実践だったといえます。
下関――感謝を形にした供養祭と、新たな連携
下関市の亀山八幡宮では、関係者およそ80人が参列する「くじら供養祭」が開かれました。捕獲された鯨の冥福を祈り、暮らしを支えてきた恵みに感謝する催しです。その後の「くじら感謝祭」では、刺身や串カツなど6種類の鯨料理が振る舞われました。
同じ9月4日には、加工・流通に関わる企業などによる「山口県くじら連盟」も正式に発足。料理教室や新商品の発表を通じて、鯨食文化の継承と産業振興を目指す方針が伝えられています。
いただく命への感謝と、産地・加工・流通・料理を支える人たちの連携。この両方があってこそ、食文化は持続していきます。
東京と全国――売場で出会える機会をつくる
日本捕鯨協会は「くじらの日」に合わせ、全国各地で鯨肉の特売を行うことを案内しました。東京・上野御徒町の鮮魚店「吉池」では、ナガスクジラの試食販売が告知されました。
鯨に関心を持っても、身近な売場で見つからなければ食卓にはつながりません。試食や対面販売は、部位や調理法を知り、購入前の疑問を直接聞ける貴重な接点です。地域の行事だけでなく、日常の買い物の中に入口を増やすことも大切です。
記念日の先へ――10月には食文化体験も
くじらタウンは9月4日、東京・日本橋で10月3日に開く「クジラ食文化体験」の参加者募集を発表しました。ミニ講座、鯨肉料理の試食、鯨の骨やひげに触れる展示を組み合わせ、見て、知って、食べる機会をつくる企画です。
9月4日だけ盛り上がって終わるのではなく、次の体験へバトンを渡す。こうした継続が、鯨を「昔の食べ物」から、いま知り直せる文化へ変えていきます。
名前から続く、海の物語
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参考情報
本記事は公表・報道された催しの要約です。商品への言及は原材料・配合情報の案内であり、効果を保証するものではありません。