ワクチン否定派でなくとも、注目しておく

 

ここに来て気になるのは、副反応であるか判然としませんがコロナワクチン接種後の死亡者数が多いことです。

 

厚生労働省の発表のワクチン接種後の死亡者数です。ただし、ワクチン接種と死亡との因果関係は認められないとのことです。ファイザー1,343件、モデルナ59件で、合計1,402件です（令和３年２月17日から対象期間の12月5日まで）。※厚生労働省　新型コロナワクチンの副反応疑い報告について

 

他方で、インフルエンザワクチン接種後の死亡者数は、次のとおりです。同じく因果関係は認められないとされています。報告医師から予防接種を受けたことによるものと「疑われる」として報告された死亡例です。新型と季節性のインフルエンザを併せても、5例にみたないです。

※厚生労働省　インフルエンザQ＆A　Q34

 

筆者はワクチン否定派ではないです。対面仕事が多いので、できるだけ早く摂取するよう心掛けています。

 

ただ日本は民主主義国家であるため、ワクチンをうたない人の自由は確保しなければならないです。ワクチンを接種されない方は、しばらくの間、自らの判断で飲み会に行くなどの行動を制限したり、運動や食生活（サプリメントを含む）などで感染及び重症化防止への対策をとっていただく他ありません。

 

 

新型コロナとビタミンDの関係についての論文

 

新春号のSPA!に気になる記事がありました。

 

 

ビタミンDと新型コロナウィルスとの関係について、満尾正医師のコメントをひきながら、次の結論をだした論文が参照されています。

 

①ビタミンDの血中濃度が高いほど、陽性になりにくいことが、19万人のアメリカ人を対象としたデータから判明した。※SARS-CoV-2 positivity rates associated with circulating 25-hydroxyvitamin D levels

 

②スペインのコロナ患者にビタミンDを投与したところ、重症化・死亡例が減少した。ビタミンＤ投与しない群は、投与群に比べて重症化率は約5倍、死亡例と3.3倍とグラフ上もかなり開きがある（本誌参照のこと）。　※Calcifediol Treatment and COVID-19-Related Outcomes

 

 

ビタミンＤは、脂溶性ビタミンの一種です。栄養機能として「腸管でのカルシウム吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素」として認知されています。残念ながら、日本人においては、微量ミネラルである亜鉛と同じように、ほぼ全世代にわたって摂取目安量が不足しています（令和元年度国民健康・栄養調査）。

 

このビタミンDに関して最近注目されているのが、免疫調整作用です。

 

「新型コロナウィルス感染では免疫細胞の暴走が起きることで重症化することが知られています。しかしビタミンDには、こうした免疫細胞の暴走を抑制する働きがあることが確認されており、罹患後の重症化を予防し、結果として脂肪率を低くすると考えられます」（満尾医師のコメント）

 

 

ビタミンDが摂りにくい生活環境になっている？

 

ビタミンDは、日光を浴びることで摂取ができる特異性があります。人間の皮膚に前駆体があり、紫外線があたるとビタミンDに変化できる仕組みがあるのですが、コロナ禍のテレワークの浸透などで基礎的な外出機会が減少していることから不足が懸念されています。

 

また、食品からの摂取も意外と困難です。

 

青魚や鮭などの魚類（タラなどを除く）やきのこ類など、限定的な食品にしか実は含まれないからです。クロレラなどの重要な例外はありますが、野菜にはほぼ含まれません。それゆえ、ビーガンの方など野菜中心の食生活をしている方、外での運動をしないような方は特に注意しなければならないのです。

 

亜鉛とは別に、ビタミンDは留意しておくべき栄養成分といえます。